うどん県
前回は、お正月の雑煮のお話をしましたが…
香川県を代表する食べ物と言えば、もちろん
「さぬきうどん」ですね。
香川県にうどん屋さんが多い理由は、香川県の少ない降雨量が関係しています。
香川県は昔から降雨量が少ない悩みがありました。
香川県では慢性的な水不足を解消するために、大量のため池をつくって水の利用を進めました。
日本で一番面積が少ない香川県ですが、ため池の数は12,269箇所(令和3年4月時点)あります。
ため池を多く作って米産地になりましたが、降雨量が少ないので干ばつが煩雑に発生して安定的な米生産は困難でした。
そこで注目されたのが小麦でした。降雨量が少なく日照時間が多い香川県は、小麦栽培に適していたようです。
全国のうどん屋店舗数は17,862軒で、人口10万人あたり14.15軒。
店舗数が最も多いのは香川県で人口10万人あたり50.16軒。これは全国平均の3.5倍で、香川のうどん県ぶりが表れています。
讃岐うどんには定義があるのを知っていますか?
生麺類の表示に関する「公正競争規約および公正競争規約施行規則」という名前の規則で、きちんと定義されています。
○香川県内で製造されたもの
〇手打ち、または手打ち式(風)のもの
〇加水量が小麦粉の総重量に対し、40%以上
〇食塩が小麦粉の総重量に対し、3%以上
〇熟成時間は2時間以上
〇ゆでる場合は、ゆで時間15分で充分にアルファ化されていること
ただし、生めん類で、「本物」、「本場」、「名物」、「特産」などを名乗る場合にだけ、適用されるという決まりになっています。表示しなければ、自由に使用可能です。
「アルファ化」?讃岐うどんは小麦粉から作られています。小麦粉のでんぷんはそのままでは消化できないので、生麺のままではうどん本来の味わいを楽しめません。
生麺をゆでる目的は、小麦粉のでんぷんを水と熱でアルファ化させて、消化吸収しやすく、おいしく食べられるように15分で十分に茹でられてる事になります。
数ある中から私のオススメのうどん屋を紹介します。
色々なメニューがありますが、かけうどんに無料の天かすたっぷり、ネギお好みの量、うどんの味、出汁の香りを味わってほしいです。しかも安くないですか?
お好みで色々な天ぷらをトッピングしてもらっても結構ですが、シンプルイズベストです。
セルフのうどん屋さんなのでうどんの温め、湯切り、出汁、薬味を入れる事はご自身で行います。
セルフも含めて機会があれば体験してみて下さい。
(2023.5.31 営業 高瀬)
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